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Vehicle V2

概要

本アプリケーションは、SOCIALROBOTICS株式会社のミドルウェアパッケージに基づく移動ロボットBUDDYの操作UIアプリケーションのうち、標準としてBUDDYに搭載されるものである。バージョンはセマンティックバージョニングシステムを採用している。BUDDY本体のMWと通信をしながら様々な情報を取得し、あるいはロボットに対する指示を行うためのアプリケーションである。走行中の音楽や様々な画面でのアナウンスを設定することもでき、各種走行モードを実現する。

Vehicle V2は、Endeavourモデルでのみ動作する。

ソースコードはGitHubで公開されている。自由に改変し、BUDDYに配備して動かすことができるが、カスタマイズのための詳細は、当Wikiでは公開しておらず、Git Hubのほうを参照のこと。


走行モード

BUDDYには現在4つの走行モードがあり、Vehicleにて切り替えて運用することができる。下記にない、走行のさせ方をしたいばあにはVehicleを改造してご自身で製作してください。

トレース

BUDDYは床のRFIDマーカーを認識して動くロボットです。RFIDは、それぞれユニークに識別可能であり、BUDDYにこれを覚えさせる設定を「トレース」と呼んでいます。トレースは全MAPをトレースする全トレースと、任意の目的地間を再認識させる区間トレースの2つがあります。

全トレース

必ずBUDDYをマップの設定で指定した「初期位置」に所定の向きで設置して下さい。 その状態で、メニューから[トレース] » [トレース開始]を押すと、すべての目的地を自動でまわって戻ってきます。トレースが完了すると、目的地選択画面に移動します。

途中で失敗した場合は、最初からやり直しです。初期位置に戻して再度同じ操作をしてください。

区間トレース

BUDDYを任意の目的地にセットし、メニューから[トレース] 画面を出し、スタートとゴールの目的地を指定して[トレース開始]を押してください。目的地に到着して、APPが再起動するとその区間のトレースが完了します。

なお、まったくトレースされていないMAPで区間トレースをする際は、必ずすべての目的地を網羅するようにしてください。例えば、A,B,Cの目的地がある場合、A⇨B, B⇨C, C⇨Aと三回区間トレースすることが必要となります。

画面一覧

画面機能
起動画面変数の初期化とcacheフォルダからの復元により、前回起動時の設定関連を引き継ぐ。そのほか、ロボットから地図一覧を取得し、現在地図を特定するなど
地図選択画面地図一覧から地図を選択し、ロボットに該当地図をセットする
目的地選択画面選択された地図の一覧に従って、目的地の一覧を表示する
移動中画面移動中には定められた音楽と顔画面を表示する
移動完了画面定められたメッセージのみをのべて、目的地選択画面に自動で遷移する
障害物検知停止障害物で一時停止した際にアナウンスとどのセンサが反応して止まったかを示す
自動発進画面移動完了ページにて、拠点走行や連続走行、往復走行などの走行モードで時間が経過すれば自動で発進する機能を提供
再設置画面ロボットがルートを外れ、あるいはバンパセンサが反応した場合、手動で再設置させる画面
連続走行選択画面目的地選択画面の複数選択版

メニュ一覧

Vehicleでは、画面左側の青い領域をタップすることで各種設定画面を引き出すことができる。メニューの中で、画面遷移のためのショートカットもあるため、本項目ではそれらは省略する。

画面機能
音楽設定走行中のBGMとその音量を設定する
発話設定各画面の案内音声とその音量を設定する
速度設定走行中の速度を設定する。デフォルトのスピードは時速として地図生成時にセットされているが、この速度設定はその速度に%の形で掛率を設定できる。ただし、加減速、旋回速度には適用されない
通常走行BUDDYの走行を通常走行モードに設定できる
往復走行BUDDYの走行を往復走行モードに設定でき、回数を指定できる
拠点走行BUDDYの走行を拠点走行モードに設定でき、拠点の位置と、自動帰宅までの時間を設定できる
連続走行BUDDYの走行を連続走行モードに設定でき、自動発進までの時間を設定できる
顔画面使用していない時に顔画面に遷移させられる
APP再起動APPのみの再起動をする。バージョン確認や設定が保存されていることの確認などができる
障害物検知ログ障害物検知した時のセンサログがみられる
工場出荷設定各種設定のカスタマイズした値を工場出荷状態に戻すことができる
KISOKプロ向け。次回起動時にKIOSK画面をOFFにできる

簡易マニュアル